学校の検診で「背中のゆがみ」を指摘され、
はじめて側弯症という言葉を知った方も多いのではないでしょうか。
見た目には大きな変化がない場合でも、
前かがみになったときに背中の左右差や段差に気づき、
不安を感じることもあると思います。
側弯症には様々な病態が在るため、同じような背中のゆがみだとしても、
その背景や状態は人によって大きく異なります。
これまで、数多くの難病の方、原因不明といわれた方と出会い、
一人ひとりの身体を通して、私は身体の持つ可能性を目の当たりにしてきました。
手当ては、病気やその原因に目を向けるのではありません。
あなたの身体、命の声に耳を傾けていきます。
病名や病態にとらわれることなく、
身体と、いのちと向き合った先に必ず変わる流れが生まれていきます。
側弯症とは?(種類)
側弯症とは、背骨(脊柱)が左右に弯曲し、ねじれを伴う状態を指します。
本来、背骨は前後にゆるやかなカーブを描きながら身体を支えていますが、側弯症では横方向へのズレと回旋が加わります。
主な種類は以下の通りです。
・特発性側弯症(原因不明で最も多い)
・機能性側弯症(姿勢や筋肉のアンバランスによるもの)
・構築性側弯症(骨の変形として固定されるもの)
・先天性側弯症(生まれつきの形成異常)
側弯症の症状
初期には自覚症状が少ないことが多く、見た目の変化から気づかれることがよくあります。
・肩の高さの左右差
・肩甲骨の突出の違い
・骨盤の傾き
・ウエストラインの左右差
・前屈時の背中の盛り上がり
進行すると、
・慢性的な腰痛、背部痛
・呼吸のしづらさ
・疲れやすさ
などが現れてくることがあります。
病院での検査・診断
医療機関では以下の方法で評価されます。
・視診・触診(姿勢や左右差の確認)
・前屈テスト(アダムステスト)
・レントゲン検査(Cobb角の測定)
Cobb角(コブ角)と呼ばれる弯曲の角度をもとに、重症度の目安が判断されます。
・10度未満:側弯症とは診断されない(経過観察)
・10〜25度:軽度(定期的な経過観察)
・25〜40度:中等度(装具療法が検討される)
・40度以上:重度(手術が検討されることもある)
弯曲の程度や年齢、成長の状況に応じて、経過観察・装具療法・手術などの判断が行われます。
一般的な対処法
進行度や年齢によって対応は異なります。
・経過観察
・運動療法、理学療法
・装具(コルセット)
・手術(重度の場合)
手術を避けるために何とかしたいと様々な可能性を探している方が多く
当院も、そのような方が来院されています。
身体の表現だということ
側弯という形は、単なる異常ではなく、
身体が環境に適応してきた結果として現れているものです。
・強い打撲、怪我
・出産時の身体ストレス
・呼吸の仕方
・重心の位置
・日常の姿勢
・無意識の緊張や習慣
そして、強く関わってくるのが
・精神的ストレス
ストレスは自律神経を介して、
呼吸や重心、姿勢に緊張も全てに関わってきます。
これら様々な要因が重なり、
身体は「今の形」を選んでいます。
つまり側弯は、
崩れた状態ではなく、環境に適応する為に
必要な歪みである可能性が考えられます。
(遺伝子の問題だとしてもです。)
少しでも、進行の流れを変える
どのような病態においても、
・偏りが強くなる前に
・骨格の形成が進行する前に
その進行の流れを早期に緩和していくことが重要です。
身体は重力という環境の中でも、常に負荷を受けています。
なので、一度バランスが崩れ始めると、
力学的ストレスは偏った方向へと集中し、
その変化は少しずつ積み重なっていきます。
重力という切り離すことのできない関係の中でも、
その崩れていく流れはさらに助長されていきます。
だからこそ、
なる早で、その流れを
最小限にしてあげる事が大切になります。
そして、構造として固定される前の段階で、
その流れに気づき、整えていくことが、
結果的に大きな変化を防ぐことにつながります。
手当てでできること
手当てでは、側弯そのものを矯正することはありません。
側弯を「問題」として捉えるのではなく、
身体にとって必要があるからこそ現れているものです。
何らかの問題に対して、歪みをつくり、負荷を分散させることで、
身体は全体のバランスと機能を保とうと対応しています。
「歪みを作り負荷を逃がすことで、身体の環境を維持しようとしています」
だからこそ、手当ては、
側弯をなくすことを目的とするのではなく、
「側弯を必要としなくてもよい身体へ導いていくことを目的としています」
身体はすべてつながりの中で成り立っています。
目に見える大きな歪みは、
目に見えない小さな偏りや積み重なりの結果です。
形だけを無理に整えたとしても、大本の歪みを作った流れは消えてはおらず、
その負荷を別の所に逃がすか、また同じ形をとるのか。
土台が変わっていなければ、本質的には何も変わていないのと同じことです。
大切なのは、今ある歪みを消し去ることではなく、
「なぜこの形が必要になったのか」に目を向けることです。
手当ては、その身体の声に耳を傾けていきます。
それは言葉ではなく、身体の反応として現れるもの。
痛みや違和感、そして歪みもまた、
身体からのメッセージであり、サインです。
「このままの流れではマズイ」と、症状を通して教えてくれています。
手当ては必要な「きっかけ」を作るだけ。
身体が本当に必要としているモノだからこそ、
ほんの小さな刺激が、大きな変化へと繋がっていきます。
これは、側弯症の治療ではなく「いのち本来の姿に導くもの」
だからこそ、思いもよらない結果も生まれてきます。
健康な姿は当たり前の姿であり、
今ある姿のほうが、よっぽと独別な姿であります。
当たり前に戻るだけ、必ず可能性は見つかります。





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梛 治療院でございます。