子どものてんかん発作の注意点

てんかん発作は突然起こるため、保護者の方にとって大きな不安を伴います。

しかし、正しい知識を持っておくことで、落ち着いて対応し、
安全を守ることができます。

ここでは、発作時の対応と、子ども特有のポイントについてまとめます。

📚目次

  1. 発作が起こったときの基本対応

  2. 子ども特有の注意点

  3. 熱性けいれんについて

  4. 熱性けいれんとてんかんの関係

  5. 救急要請の目安

  6. 日常で気をつけること/a>

  7. まとめ

発作が起こったときの基本対応

まず大切なのは、無理に止めず、安全を確保することです。

■行うこと

・周囲の危険な物を遠ざける
・頭の下に柔らかい物を入れる
・できれば体や顔を横に向ける(誤嚥防止)
・発作の時間を確認する


■やってはいけないこと

・無理に体を押さえつける
・口の中に物を入れる
・揺さぶる・大声で呼び続ける

子ども特有の注意点

■呼吸の確認が重要

子どもは体が小さいため、

・呼吸ができているか
・顔色が悪くなっていないか

をしっかり観察します。


■嘔吐・誤嚥に注意

発作中や発作後に吐くことがあります。

👉 顔を横に向けることがとても重要です


■転倒・外傷のリスク

・ベッドやソファから落ちる
・頭を打つ

👉 頭の保護と周囲の安全確保を優先します


■発作後の状態

発作後は、

・眠る
・泣く
・ぼーっとする

といった状態が見られます。

👉 無理に起こさず、そばで見守ります

熱性けいれんについて

子どもの発作で多いのが、発熱に伴う「熱性けいれん」です。

■特徴

・生後6か月〜5歳頃に多い
・急な体温上昇で起こる
・多くは数分で自然におさまる

熱性けいれんとてんかんの関係

ここは多くの方が不安に感じる部分です。

■基本的な違い

・熱性けいれん:発熱がきっかけで起こる
・てんかん:発熱とは関係なく発作を繰り返す

👉 基本的には別のものです


■将来的な影響について

多くの場合、

👉 熱性けいれんがあっても、てんかんになることはほとんどありません

ただし、

・発作が長く続く
・繰り返し起こる
・いつもと様子が違う

といった場合は、医療機関での評価が重要です。

救急要請の目安

次のような場合は、ためらわず救急車を呼んでください。

■すぐに対応が必要な状態

・発作が5分以上続いている
・発作を繰り返している
・発作後も意識が戻らない
・呼吸が苦しそう・止まっているように見える
・大きなケガをしている
・水の中や入浴中に起きた
・初めての発作である

■判断に迷ったとき

👉 少しでも不安を感じたら、救急要請をして問題ありません

日常で気をつけること

発作の予防・軽減のために、

・十分な睡眠をとる
・発熱時は早めに対応する
・強い光刺激(点滅・長時間のゲーム)に注意
・過度な疲労を避ける

といった生活管理が大切です。

まとめ

子どもの発作も、基本的には大人とおなじですが、
子供はより注意深く見る必要があります。

子供でより重要になるポイント

①呼吸の影響を受けやすい
②誤嚥(ごえん)のリスク高い
③熱性けいれんとの見分け
④状態の変化がはやい

このポイントに注意し、

・無理に止めず、安全を確保する
・呼吸・誤嚥・外傷に注意する
5分を超えたら救急対応を検討する

ことが重要です。

発作は突然起こりますが、
正しい対応を知っていれば、落ち着いて対処することができます。

保護者の方の冷静な行動が、子どもの安全を守る大きな力になります。

梛 治療院