身体に現れる病気や症状は、突然そこに生まれるわけではありません。
ここまで生きてきた時間の中で
・無視してきた違和感
・積み重なってきたもの
・調整され続けてきたバランス
・抑え込まれてきた反応や感情
それらすべてが重なり合い、ある一点に「症状」として現れてくる。
だからこそ
症状は原因ではなく、見えるかたちになった結果の一部である。
■ 例えば、感情からパーキンソン病の原因を紐解こうとすると
発症の数十年前、
身体の変化が静かに始まる、さらにその数年前のこと、
責任や重圧のなかで、自分の感情や意思を抑えこみ抱え続けるようになったあの日。
あの日から、「感じたものを外に出さず、内に留める流れ」が生まれ、その流れが続いた 40年後 の今日、パーキンソン病を発症した。
原因はあの日の関りなのか?
あの日から抑え込んだ、あの感情が原因なのか?
いいえ、違います。
あの日に抱え込む、そのもっと前、
生まれてから思春期までの間の、様々な関わりと経験が、その反応の流れを既につくっています。
そして、今日までの経験の全てが、きっかけや拍車をかけるような問題となっている可能性があるのです。
勘のいい方は、お分かりだと思いますが、
原因は捕まえられるものではありません。
■今回、
例えとして「感情」という目に見えないモノを原因の対象としましたが、この感情を抑え込むといった、精神的ストレスが身体全体の機能を大きく切り替えてしまうのです。
いわゆる、
・自律神経系の交感神経優位=闘争逃走反応 です。
このストレス状態が長期間続くことで、身体は蝕まれていく事になります。
闘争・逃走反応は内臓の働きを抑え、神経系を過敏にし、臨戦態勢にスイッチします。
この状態が40年50年と続いたとしたら、どこかの機能が破綻してしまうのは当たり前です。
■原因をひとつに絞ることはできません
病気や症状の原因を、ひとつに絞ることはできません。
その背景には、
・遺伝
・食事
・生活習慣
・ストレス
・感情
・人との関わり
・日々過ごしている環境や「場」
といった、さまざまな要因が必ず重なり合っています。
私たちはつい、
・遺伝だから
・食事が悪かったから
といった、分かりやすい理由に原因を求めがちです。
それは、理解しやすく、どこか「外側の責任」として捉えやすいからかもしれません。
一方で、
・感情の積み重なり
・長年のストレス
・言葉にされなかった反応
といった、目に見えないものが身体に影響している、という捉え方は、少し分かりにくいものです。
■さらに分かりにくい大きな要素として「時間軸」があります。
身体の変化は、ある日突然起こるのではなく、
何十年という潜伏期間のなかで、ゆっくりと静かに削られていくものです。
一つひとつは小さく、
取るに足らないように見えるものが、
少しずつ、いのちを削っていきます。
そして、その積み重ねが「病気」や「症状」として現れてくる。
このことに気づけるのは、
もしかすると「今」だからなのかもしれません。
症状を、ただの不具合として捉えるのではなく、
これまでの流れを知らせる、いのちからのメッセージとして受け取る。
その視点が生まれたとき、
自分自身の身体、そしていのちと、
あらためて向き合うきっかけが生まれてきます。
そこから、これからの流れを変えていく余地が、
少しずつ見えてきます。
■あとがき
パーキンソン病の診断を告げられていたとしても。
それが原因の症状だから仕方ないと言われていたとしても、
身体に、少しの余白ができるだけで、
症状がやわらいでいく可能性は十分にあります。





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